ネット時代のミュージシャン論 - あなたとコラボする茨城のテクノ系インディーズレーベル

第5章 レーベルの運用費用はどのくらいかかる?

第5章 レーベルの運用費用はどのくらいかかる?

くらレーベルで儲けることができるって言ってみても、

開業資金にまとまったお金が必要になるのなら、

ちょっと考え物ですね。


今までの感覚で言えば、

たぶんインディーズレーベルを立ち上げるといえば、

何十万・何百万の資金が必要だったんじゃないかと思います。


所属するアーティストを雇って、

レコーディングスタジオ・機材をそろえて、

販売するCDを制作して・・・・


いやいや、、、


これからのレーベルには、

そんなものまったく必要ないですよ。



Q.所属するアーティストは?


まずは自分か、自分のやっているバンドです!

もちろん契約料は発生しません



Q.レコーディング機材やスタジオの費用は?


えーっと、ちょっと待って!!

あなたの趣味は音楽制作じゃありませんか?

たぶん自分の部屋で曲作り・レコーディングから、

曲の配信までできますよね??



Q.CD販売は?


だからそれが最大のリスクなんです!!

ネットで配信するだけならば、

お金は全然かかりませんからっ!!!!




どうですか?

こうすればリスクが全部なくなっちゃいますよね。



実はレーベルを名乗るのにも、

お金は一切かかりません。


レーベルを会社として登録うんぬん・・・・

なんてことはレーベルで儲けが出てから心配してください。

納税も売り上げが年間38万円を超えそうになったら

考えてください。



「今日からレーベルはじめました!」って、

あなたが言っちゃえば、

そこからがレーベルのスタートなんです。



どうです?意外に簡単でしょ?



ようするに、


comvss2.jpg
レーベルを立ち上げることにお金は一切かかりません。

あなたも一気にレーベル運営が現実的になったと思います。



ここで私も現実的な話をすると、、、



実際に私は、

少しだけレーベル運営にコストをかけています。

安定性にだけ少しお金を使っています。



・独自ドメインの料金(3ドメイン=年間2440円)
ブログ用に3つの独自ドメインを取得しています。

レーベルのホームページの赤字(http://syncle-musiccccc.com/)がそれに当たります。

万が一、ブログが削除されても、このアドレスは残るわけなので、

訪問者は同じようにこのアドレスに来てれてくれます。

もし独自ドメインじゃなかったら、

新しいアドレスを教えなければなりませんが、

ブログ削除後は教える術がありませんよね。



・レンタルサーバー料金(月額500円)
無料ブログでのレーベル運営は常に削除リスクが付きまといます。

有料のブログを使うことでそれをある程度回避することができます。



以上の2つにお金を使っているんですが、

月額にすると計700円の運営コストがかかっています。

こんなもんですよ。

夢が一部実現すると思えばなんて安いもんでしょうか。



このコストは先にも言ったように、

あくまで私の判断で安定性を買っているだけなので、


絶対に必要なコストではありません。


やろうと思えばあなたはレーベルの運営費0円

が実現できるんです。



さあレーベルを作りたいあなたは、

レーベル設立を宣言してみてください


そこからレーベル運営がはじまります。


→ 第6章 メジャーデビューよりプロを目指す




第4章 個人運営?それともレーベル運営?

第4章  個人運営?それともレーベル運営?


私はミュージシャンに対して、

レーベルの運営を推奨しています。




中にはレーベルとしてではなく、

1アーティストとして、1バンド・ユニットとしてだけで、

活動していきたいと思っている方もいます。


実際に、

「レーベルじゃないとダメなんですか?」

という質問をいただくことがあります。


この質問にお答えしておくと、


どちらでも大丈夫だと思います。


わたしがレーベルをやっている理由を書いておきましょう。

@レーベルへのあこがれ
Aレーベルのほうが音楽スタイルに幅を持たせられる
Bブランドイメージとして長く使用できる
Cアーティストの募集ができる
Dいろんな人とコラボできる

こんな理由があるわけです。



ひとつのアーティスト、バンドとしての運営になると、

定期的な楽曲のリリースがむずかしいですし、

一度リスナーに音楽性が合わないと思われたら、

そこでもうそのリスナーは戻ってきてはくれません。



レーベルの場合だと、

自分の音源だけではなく、

ほかのアーティスト音源のリリースもできます。

レーベルのイメージに合っていれば誰の曲でも極端な話おっけーな訳です。


リリースするアーティストによって音楽性も変えられますし、

よりよい人材の発掘もできます。

最終的には自分はレーベルの運営だけして、

音楽制作はすべて誰かに任せてしまうことさえもできます。


長期的な運営をしていくのなら、

レーベルをやったほうが逃げ道もできるし、

幅も広がるわけです。



個人としての運営よりは、

レーベル運営のほうがはるかに楽ができると思います。



そんな理由で私はインディーズレーベルの運営をミュージシャンに推奨しています。

→ 第5章 レーベルの運用費用はどのくらいかかる?




第3章 レーベルの概念を打ち破れ!

第3章 レーベルの概念を打ち破れ!

音楽で儲けたい。

できれば音楽で食って行きたい。


たぶんあなたもそんなこと、

少なからず考えているでしょう。

私もずっとそう考えています。



今では普通のサラリーマンになってしまいましたが、

副業としてのネットビジネスを勉強しているうちに、

「もしかしたら音楽で儲けることがでいるかも」

というアイディアがどんどん浮かんできたんです。



もともと私は自分でバンドのテープやCDを作って、

手売り販売や委託販売をやってきたんですが、

あんまり売れることはありませんでした。



いや、実際にあなたもCDが売れて儲かった、

という経験はほとんどないと思います。



せいぜい何十枚売れたとか、

ちょっとしたこづかい程度になった

くらいのレベルだと思います。


音楽で稼ぐと言うには、

こんな一時期だけのおこづかい程度の儲けでは、

まったく話にもなりません。


安定して継続した収入が見込めないと意味がありませんよね。



今までの概念で言えば、

音楽で儲ける = 楽曲販売で儲ける

というのが誰でも持っている一般的な常識だと思います。



この概念はなかなか根深いです。

私が音楽レーベルを副業にしている話を周りの人間にすると、

「じゃあCDいっぱい売らないとな!」

と必ず言われます。


「いや、どうせアマチュアの曲なんか売れないから楽曲の販売はしませんよ!」

なんて答えれば、相手は

「ん・・・・?????」

となります。



これを読んでいるあなたも

「ん・・・・?????」

になってしまいますか?



あなたも
レーベルの概念を打ち破れ!


儲からない、リスクの高いCD販売はやめちゃえ。

課金ダウンロード配信もやめちゃえ。


全部無料配信でいいんです。


現実的な話だと、

毎月5万円の副業収入をレーベルの目標にしています。


もしあなたが楽曲販売でこれ以上の売り上げを上げているんだったら、

わたしが提案する「広告収入型」レーベルは必要ないでしょう。



もしあなたが期待している副業としての収入が、

この「広告収入型」レーベルから見出せると思えるならば、


私みたいにインディーズレーベルをはじめてみたらいいんでは?


いっしょにインディーズレーベルのこれまでの概念を打ち破りましょう!

→ 第4章 個人運営?それともレーベル運営?


第2章 リスクなしではじめるインディーズレーベル

第2章 リスクなしではじめるインディーズレーベル


自分で音楽を作って、

自分で音楽を配信する。



そんな活動をやっている方は

たくさんいると思います。




どうせ配信するのなら、

いっそ自分でインディーズレーベルを

作っちゃいませんか?




インディーズレーベルを作ると、

こんなメリットがあります。




・ブランディングができます。

自分の音楽に箔がつきます。



・人が集められます。

同じ趣向のミュージシャンを集めることができます。



・音楽でビジネスができます。

レーベル運営で利益をだします。



番外編

・若い女の子と出会う機会が増えます。

女性ボーカル選考でいろんな方に出会えます。




インディーズレーベルは、

元手なしでも立ち上げることができます。



それでうまくいけば副業として、

報酬を受け取ることができます。




音楽をすでに自己配信している方なら、

インディーズレーベルを立ち上げることに、

ほとんどリスクがありません。





あなたも

インディーズレーベルを

はじめてみませんか?

 → 第3章 レーベルの概念を打ち破れ!


第1章 CDが売れない時代

ネット時代のミュージシャン論

第1章 CDが売れない時代


現在は音楽を仕事にしていくには困難な時代です。

今までの常識だった「メジャーデビュー」 = 「成功者」という図式が

必ずしも成り立たなくなってきたからです。


これまで音楽を仕事にしていくということは表舞台で言えばプロミュージシャンになることでした。

そのための最大の関門となるのはメジャーデビューするということですが、

一般論としてあなたがメジャーデビューできる確率は、

確率論ということで言ってしまえばほとんどとありません

これは音楽技術的に優れていれば絶対にメジャーデビューできるわけでもないし、

逆に下手くそならばデビューできないわけでもないので話はいくらかややこしい。


ためしに自分の周りを見てみてください。

自分より音楽レベルの高いアーティストは探せばいくらでもいるでしょう?

その中には自分が普段軽蔑しているプロミュージシャンもしかり。

馬鹿にしているようなテレビで流れてくる歌手であっても、

自分と比較してみれば(胸に手を当てて自分の実力を考えてみてください)

数倍も、いや比較にならないくらい彼らは優れていることでしょう。


それでは下のグラフを見てみてください。

2016年までの集計ですが各年のメジャーデビューしたアーティスト数です。
glaph.png

2016年で言えばメジャーデビューしたアーティスト数は447組。

そのうちまったくの新人としてデビューしたのは330組。

その中から後年にかけて生き残れるアーティストは1組〜2組とか言われています。


全国のアマチュアミュージシャンの母数が何組くらいあるのかはっきりわかりませんが、

とにかく途方もない数がいることは想像に難くありませんよね?

その母数のうちでのデビュー330組です。さらに生き残れるのは1組。


これを見れば結果的にあなたがメジャーデビューできる確率はほとんどないと言っていいかと思います。

さらにそこから生き残っていくとなるとさらに険しい道が待っています。

ミュージシャンが目指すべき道は宝くじが当たるかどうかの確立となんら変わりません。


・・と言っても宝くじが絶対当たらないわけでもなく、

先に言ったとおり例え下手でも(楽器が弾けなくても)デビューしてしまう人も現実にいます。

グラフのとおりCDが売れない時代であっても、確立がとてつもなく低くても、

メジャーデビューできる人は毎年必ず出現しています。


このデビューできる人とできない人の違いは何か?

これはもう極論になってしまいますが個人的に言わせてもらえば、

その人の生まれながらに持ち合わせた運とタイミングの問題だと思ってます。


いま現在のとても有名なアーティストが(例えばミスチル桜井さんとかサザン桑田さんとか)、

歌手として活動していない現在の姿があなたには想像できるでしょうか?

多分このような人たちは仮にデビューのタイミングが違っていたとしても、

きっとどこか違う形であってもデビューできて今と変わらぬ結果を残していると思いませんか?

きっとこういう人たちは生まれつき持っている何かがあると私は信じています。

ただのサラリーマンとして平凡に働く玉置浩二なんて絶対想像できませんよね。

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サラリーマン姿なんて考えられない大御所の3人。トップアーティストは成るべくしてなる運命にあるのだ!




ただし・・あなたにもその生まれ持った何かがあるのかもしれない。

自分にはその可能性があるかもしれないと信じている人。・・・私も昔はそう信じていました。

その可能性を引き込むための最低限の条件として、

誰にも負けない強い信念と行動力が必要なのは言うまでもありません。


そして仮に、ほんとに運よくメジャーデビューできたとしても、

そこから後年まで生き残っていくのも並大抵のことではありません。


所属会社からの束縛やプレッシャー。たぶん好きな音楽活動なんてやらせてくれるはずがありません。

会社との契約なんてそんなもんです。上層部・プロデューサーの意向から外れることはできません。

そしてCDが売れない日本の音楽の現状。下積みで売れなければの低収入による生活苦。

こうしてデビューできたほとんどが世間的には名前が知られないうちに消えていくのです。

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メジャーデビューすることは苦悩のはじまり?



一般的には”一発当てれば夢の印税生活”とは言うものの、

そんなミリオンヒットも今の時代では出すこともほとんど不可能でしょう。

(あなたが運よくジャニーズかAKBに入れれば別ですが。)

もちろん売れなければ切り捨てられその後の生活の保証はもちろん何もありません。


それならばデビューしたのち、その知名度を活かして他業界に参入することも考えられますが、

知名度を生かしたお店や会社が必ず成功するかと言えばけっしてそんな甘いことはありません。


逆にデビューしてしまったプライドから、

他の仕事ができずに生活苦に追い込まれるアーティストが多いのも事実です。

参考記事
【プライドやこだわりだけでは食べていくことはできない/松岡英明の今】


そうやって見ていくと今まで私たちがプロになるために目指していたメジャーというところは

私たちにとって本当に必要なものなのか?目指すべき場所なのか?

これまでの常識に縛らせずにアーティストとして生きていくことはできないのか?

私はそう考えています。


世の中には会社に属さない自営業というものがあります。

自分で開業して経営をしていく個人商店などです。


インターネットの発達でアーティストにはさまざまな自由が手に入りました。

その中に楽曲配信の自由というものがあります。


これまではメジャーデビューできた選ばれた者しか楽曲を一般的に流通させることができませんでしたが、

今ではネットを使うことでで誰でも自分の楽曲を配信することができるようになりました。

楽曲販売だっていとも簡単にできてしまいます。


このネットの出現こそがCD販売を激減させた最大の原因なんですが、

逆に言えばメジャーとアマチュアの垣根も取り払う革命も起こしてくれました。


先見性のあるメジャーアーティストの中には、

契約から開放され自己配信の道に進んでいる人も多くなってきています。


今はもう当たり前にインターネットの時代です。

発達していくSNSYouTubeなどを最大限に利用して、

ミュージシャとして自営できるアーティストを目指すという選択肢も

これからは選ぶことができるようになりました。

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YouTubeやSNSを最大限に活用しよう!



自営ミュージシャン = 「セルフマネージメント・ミュージシャン」


これからますます便利になっていくネットの時代、

ミュージシャンの夢はもうメジャーデビューすることだけではありません。

若いうち(20代前半くらいまで)はメジャーデビューの夢を必死に追いかけるといいでしょう。

しかしあなたがメジャーへの夢をあきらめたときにこそ新たな夢や目標が見えてくると思います。


確率の低いメジャーアーティストよりも、

例え無名であっても音楽を職業として生活していく

セルフマネージメント・ミュージシャン』として

あなたも新しい目標をもって音楽活動していきませんか?

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ネットがミュージシャンに配信の自由を与えてくれた。


大人になってみるとわかります。

本当の幸せは安定した生活があってこそ感じることができるものです。

夢も大切ですが貧乏な元ミュージシャンになるよりも、

ライフワークとして音楽制作を営むミュージシャンになるほうが

きっとあなたの人生を豊かなものにしてくれるはずです。




 → 第2章 リスクなしではじめるインディーズレーベル